
体温が1度上がると免疫力は5〜6倍上がり、1度下がると免疫力は30%低下すると言われ、これはあらゆる病気にかかりやすく、治りにくいことを意味します。 光線療法は内科・皮膚科・産婦人科等でも行われている画期的な自然療法です。 どんな患者様にも眠ってる自然治癒力(人間の体に本来備わっている病気を治す力)のスイッチをオンにし、今この瞬間にもさまざまな病状で苦しんでおられる患者様の一助になればこれほど嬉しいことはありません。 院長 嘉村仁美 |
光線療法には、赤外線ランプやセラミックヒーターによる(温熱)療法、レーザー光線療法、紫外線療法、キセノンランプによる光線療法など主に単独の光線を利用したさまざまなものがある。 当院で行っている可視総合光線療法とは、財団法人 光線研究所で研究開発された治療用カーボン電極をアーク放電させる炭素孤光灯(カーボンアーク灯)を1基、複数基、発生する光線は、赤外線と可視光線、わずかな紫外線を総合した連続光線であり、本療法ではこの光線を患者の病態に合わせ人体各部の素肌に直接照射し、症状や病態の回復・改善・軽減および健康維持を図るものです。可視総合光線療法には、生体に備わっている自然治癒力を賦活させるように働き掛ける作用、また多くの原因不明の難病に関与する異常となった免疫機能を調整する作用も期待される。 光線療法は、その発展において紫外線および赤外線に関してのみ医学的な関心が注がれ、赤外線、可視線および紫外線を総合した光線について医学的な関心が向けられることは少なかったのです。 財団法人 光線研究所は設立時より可視光線を中心とした連続光線を用いる光線療法を独自に「可視総合光線療法」と命名し、研究を進め現在に至っている。 可視総合光線療法に用いる光線は、わたしたち人類に必要不可欠な太陽光に最も近い連続光線です。 しかも、太陽光に含まれ人体に有害とされる短波長の紫外線は含まれておらず、またその他の紫外線量も地上に到達する太陽光線と比べてもわずかで、紫外線の弊害を気にすることなく、その有効面を安心して享受することができます。 オゾン層破壊による太陽光線浴(日光浴)の弊害が、ますます懸念される将来において、太陽光線に代替しうる光線として可視総合光線療法がますます期待されると考えられます。 参考にした本:「可視総合光線療法 理論と治験」(医学博士:黒田一明 著) |
■ 光化学作用 光線(紫外線)が皮膚内の他の物質に作用し、生体中に種々の新しい物質を産生する作用 ◆皮膚内に存在する7-デビドロコレステロールをビタミンDに変換する。ビタミンDは腸からのカルシウムの吸収を始め、カルシウム代謝を介して生体の細胞機能の恒常性維持に重要な作用があります。 ◆皮膚内にあるヒスチジンやヒスタミンやヒスタミン様物質に変化させる。 |
■ 深部温熱作用 生体への浸透力の大きな長波長の可視線(赤色)と短波長の赤外線(近赤外線)は、光線照射局所に充血を起こし血流を増加させ、患部の血行を改善する。
・末梢血管の拡張による冷え性、ひび、あかぎれ、しもやけ、脱疽などの治療と予防 |
■ 生体リズム調整作用 光のエネルギー(可視線)は眼を通過し網膜に達し、その刺激は視神経を介し脳神経系に達する。光刺激は、脳の中心付近にある松果体に作用し、メラトニン(松果体ホルモン)の分泌を抑制します。メラトニンは脳下垂体に作用し、生体リズム、からだの成熟、性腺の周期的活動、高血圧、免疫機能、抗酸化作用など多くの機能に関与する。
・時差による睡眠障害(時差ボケ)、不眠症、季節性うつ病、認知症などの治療と予防 |
■ 鎮痛作用 深部温熱作用により患部の血流を改善し、プロスタグランジン、ヒスタミン、ブラジキニンなどの発痛原因も改善し、炎症を鎮める作用を発揮する。また、痛みの調節機構を刺激して、痛みの閾値を上げる作用によっても鎮痛効果をもたらす。
・関節痛(肩、肘、指、股、膝、足など)・神経痛(三叉神経痛、坐骨神経痛など)の治療と予防 |
■ 免疫調節作用 可視総合光線にはビタミンD、カルシウム代謝を介する免疫調節作用がある。多くの原因不明の疾患には免疫異常が関与していることから、光線による免疫調節作用の応用範囲は広い。
・風邪、気管支炎など感染症の治療と予防 |
■ 消炎(腫脹吸収)作用 可視総合光線には、鎮痛効果と同時に強い抗炎症作用がある。
・扁桃炎、中耳炎、関節炎などの腫脹の治療 |
■ 肉芽発生作用 可視総合光線は、創傷部の血行改善とともに創傷部の治癒過程をすみやかに進め、種々の細胞を呼び寄せて強靭な肉芽の形成を促し、あらゆる創傷の回復を早める。
・褥瘡(床ずれ)の治療と予防 |
■ 殺菌作用 可視総合光線(紫外線)は、免疫調節作用に加えて白血球の遊走能、食菌能を強化することから感染防御機構を介して細菌感染症の治療、予防に有効である。
・風邪、気管支炎など感染症の治療と予防 |
■ 睡眠作用 可視総合光線、血行改善と自律神経、内分泌、松果体ホルモンの働きを調整し自然な眠りをもたらす。 |
■ 食欲・便通改善作用 可視総合光線による皮膚、内臓の血行改善とヒスタミンなどの光産生物質の作用により、消化管の働きが活発になり食欲を増進し、便通を良好にする。
・胃炎、胃潰瘍、逆流性食道炎、便秘などの胃腸病の治療と予防 |
■ 解毒(デトックス)作用 可視(青色領域)光線は、血中に増加した脂溶性のビリルビンを水溶性のビリルビンへ変化させる作用があり、新生児重症黄疸にも利用されている。可視総合光線は肝臓、腎臓の機能を活性化し、解毒採用を発揮する。 |
■ コレステロール低下作用 ・可視総合光線には、脂質代謝を改善し、コレステロールや中性脂肪を下げる働きがある。 |
■ 消痒(しょうよう)作用 可視総合光線は皮膚病によるかゆみだけでなく、種々の疾患によるかゆみに有効。 糖尿病、腎不全、肝臓病などによるかゆみの治療 |
■ 利尿作用 可視総合光線は新陳代謝を盛んにし、皮下で光産生物質の生成を高め、血行と腎臓機能を改善し、特に尿量を増す効果がある。 ・心臓病、腎臓病、種々のむくみ、夜間頻尿に利用 |
■ 筋力・運動能向上作用 可視総合光線は、自律神経、ビタミンD産生を介して、副腎皮質ホルモン分泌を促進し、筋力、運動能を向上させる。 ・虚弱児童の体質改善 |
■ 呼吸機能改善 可視総合光線は、血液循環調節作用と去痰作用により呼吸機能を改善させる。 ・慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫の治療 |
■ 神経機能改善 可視総合光線は、光化学作用と温熱作用により神経機能を改善させる。 ・脳卒中後遺症(手足の麻痺)、神経麻痺、小児麻痺、手足のしびれなどの改善 |
臀部の乾癬(治療期間:2年) |
腋の下の帯状疱疹(治療期間:3カ月) |
足首の発疹(治療期間:3カ月) |
胃がん手術の痕(治療期間:1年6カ月) |
顔面麻痺(治療期間:3カ月) |
小指のガングリオン(治療期間:2カ月) |
足首の水たまり(治療期間:3カ月) |
顔の湿疹(治療期間:1年6カ月) |
頸部の貨幣状湿疹(治療期間:1カ月) |
腕の湿疹(治療期間:8カ月) |
顔のやけど(治療期間:2カ月) |
手指の切り傷(治療期間:3週間) |
足裏の掌蹠膿疱症(治療期間:1年後) |
全身アトピー性皮膚炎(治療期間:6カ月) |
円形脱毛症(治療期間:5カ月) |
手のひらの角化症(治療期間:1年) |
口唇ヘルペス(治療期間:3週間) |
下肢の尋常性乾癬(治療期間:1年) |
足首のやけど(治療期間:1年) |
乳ガン手術の痕(治療期間:2年) |
爪の壊死(治療期間:1年6カ月) |
足の甲の内出血(治療期間:2週間) |
手指の関節リウマチ(治療期間:10カ月) |
アレルギー性皮膚炎(治療期間:6カ月) |
人差し指の切り傷(治療期間:6カ月) |
参照本:「可視総合光線療法 理論と治験」(医学博士:黒田一明 著)